記事詳細

パクリ大国に訪れなかった大失速 オールドエコノミー衰退のウラで胎動し始めたニューエコノミー (1/2ページ)

 中国の変化は激しい。

 中国の分析に携わっていれば当たり前に感じることだが、なぜか日本では中国に関する評価は固定されたまま変わらないことが多い。これは日本での中国情報の発信が固定化されてしまった弊害の一つだ。

 だが、あらためて指摘するまでもないことだが、中国の変化は激しい。

 例えば、「爆買い」。この言葉が2015年の流行語大賞になったことは記憶に新しい。しかし、それからほんの1年後、「観光客は相変わらず来るが、『爆買い』はなくなった」。

 同じように消えかけている言葉が「パクリ」だ。

 昨年、日本のアニメ作品、「君の名は。」が中国で大ヒットしたが、その後も日本の映画やドラマの快進撃は続き、直近では「深夜食堂」のヒットだ。主演の小林薫を一目見たいと上海国際映画祭で配布された約1000枚のチケットは1分間ほどでなくなったという。

 中国のリメイク版「深夜食堂」の質があまりに低く、「日本の作品に忠実につくれ!」と現地の人々からクレームが殺到したとも報じられた。変われば変わるものだ。

 どう見ても青いねずみ男にしかみえないドラえもんに似た着ぐるみが子供に手を振るシュールな図--実は私は嫌いじゃないのだが--が懐かしい。

 こんな変化はかつてのパクリ天国、台湾や香港の変化を見れば予測できることだが、やはりきちんと定期的に現地に足を運ばなければ見えない変化もある。そして、このところ最も大きな変化が何かといえば、中国がもう「日本に追いつけ、追い越せ」の時代ではなくなったということだ。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう