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山口組系の銀座みかじめ料 巧妙な集金システム、被害店舗が徴収代行 (1/2ページ)

 ■露店業者らにも要求

 東京・銀座で複数の飲食店から「みかじめ料」(用心棒代)を脅し取った恐喝容疑で、指定暴力団山口組系組員の男ら8人が警視庁組織犯罪対策4課に逮捕された事件で、男らはみかじめ料の徴収を飲食店関係者に代行させていたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。全国で減少傾向にあるみかじめ料だが、警視庁は日本有数の繁華街を舞台に、広範にわたって組織的にみかじめ料徴収が続いてきたとみて、実態解明を進めている。

 ◆総額1億円超か

 「報復が怖くて捜査に協力できないという被害者を含めれば、全体の被害額は相当な金額になる」。ある捜査幹部はこう話す。実際、組対4課が確認できている被害額は5千万円だが、こうした潜在的な被害者を含めれば全体で1億円を超える可能性もあるという。

 組対4課が逮捕したのは、山口組系組員の梅木寿史容疑者(54)と、その配下の組員ら7人。

 梅木容疑者らの逮捕容疑は、平成25年4月から29年4月までに、銀座周辺の飲食店店長の男性ら3人に対し、「毎月5万円、盆に2万円、暮れに3万円持ってこい」などと脅し、計約340万円を脅し取ったとしている。

 捜査関係者によると、こうしたみかじめ料の徴収は21年ごろから続いており、被害は約40店に及ぶ。8人は梅木容疑者をトップとする「集金システム」を形成。徴収役や指示役など、それぞれに役割分担しながら、被害者であるはずの店舗にも徴収を代行させ、階層を作って組織的に複数の店から現金を脅し取っていた。

 徴収は飲食店だけでない。店舗近くの路上を勝手に区切って「駐車場」に設定。クラブを訪れる客の車を管理する「ポーター」からも、駐車代数万円を要求していた。客引きの元締らにも数万円を支払うよう要求していたほか、ワゴン車などで露店営業する業者にも要求は及んでいた。

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