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【富坂聰 真・人民日報】中国メディアまで…しらけムードの香港返還20周年 観光客は日本に流れる皮肉な現象 (1/2ページ)

 香港返還20周年にあたる今年、北京から習近平国家主席も出席し、イベントが大々的に開催された。しかし、その盛り上がりは、どうひいき目に見てもいま一つであった。

 いや、いま一つどころか、はっきり「冷めていた」といった方が良いのだろう。興味深かったのは、香港の現地がそうであるのは仕方ないとしても、大陸のメディアまでが、何となく低調であったことだ。

 CCTV(中国中央テレビ)は10日ほど前から特集番組を組んでいたが、香港政府の関係者らにインタビューし、「中国に返還されたことで、香港はこんなに良くなった」というお手盛りの評価をだらだらと報じるだけで新味を欠いた内容であった。

 その背景には何があるのか。

 北京でコンサルタント会社を経営する40代の男性が語る。

 「みな香港のことが嫌いになったからですよ。原因は明らかに“港独”(香港独立の動き)でしょうね。香港の人々が大陸の中国人を軽蔑していることも、観光客はみな感じていましたからね。そんなに嫌なら行かないよ、という空気はもともとあった。そこに香港独立でしょう。勝手にどうぞって、そんな感じです」

 日本との貿易を行う、やはり40代の男性も同じように語る。

 「香港のイメージは良くありませんね。一部の中国人のマナーが悪いのは知っていますが、わざわざデモまでして辱めることでしょうか。あんなことをされれば、誰も行きたくない。休日に軽蔑されに行くバカはいませんからね。それに港独が台湾独立の勢力と結びついていることは、もうみな知っているのです」

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