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北朝鮮ICBMの次の狙い 核弾頭小型化は時間の問題、日米韓での軍事オプションも (2/2ページ)

 初速が決まっていれば、最大飛距離を出すには、45度で打ち上げるのがいい。というわけで、初速が秒速10・9キロメートルとして計算すると、1万2000キロメートルまで届くとなる。

 もちろん、こんな簡単な計算は正確なものではないが、今回のミサイル発射のイメージはつかめるだろう。ICBMは5500キロメートルの有効射程距離を持つものと定義されるので、世界各国で今回のミサイルがICBMだと一致したのは当然である。専門家の中でも、ミサイルの射程距離は、米本土の大部分が射程内に入る8000キロ以上に及ぶという見方が出ている。

 後はICBMの弾頭部に搭載できるような核弾頭の小型化である。それを公開すれば、北朝鮮は米国本土を核攻撃できることになり、米国の定める「レッドライン」を越える。これも時間の問題である。

 米国は中国に、北朝鮮に対する経済制裁をするように働きかけてきたが、結果として中国はやらなかった。

 ドイツのハンブルクで開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に加え、米中、米ロ首脳会談でも北朝鮮問題が話題となったとみられる。

 少ない確率ながら日米韓での軍事オプションもあり得る状況だ。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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