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【ぴいぷる】近畿大バイオコークス研究所所長・井田民男氏、子供たちに「お父さんどこ目指してんの」と聞かれ… (1/3ページ)

 ■野菜くず、茶がら利用 鉛筆、靴下からも試作

 植物性のバイオマス(生物資源)を原料とした固体燃料「バイオコークス」を2005年に開発した。この黒褐色で円柱形の塊は植物を8~20分の1の容量に圧縮しているため多くのエネルギーを秘め、1000度以上の高温で長時間燃焼する。燃焼時に植物が取り込んだ二酸化炭素だけが排出されるので地球環境に優しく、石炭などの化石燃料の一部を代替するバイオ燃料として期待されている。

 植物性のものなら大抵のものは原料になり野菜くずや茶がら、きのこの菌床、そばがら、衣類などさまざまな廃棄物の再利用にも役立つ。近年はこうした廃棄物を燃料として活用したい国内外の団体へのサポートを続けている。

 「企業や自治体から毎週2、3件の試作依頼が来ており、これまでに100種類くらいの原材料でバイオコークスを作りました。鉛筆や靴下、服など変わった廃棄物でも原料として試作していますが、最近は琵琶湖の観光船に絡む藻などの水性植物も活用できるようになりました」

 燃料としての実用化も進んでおり、用途は自動車部品の鋳物製造や一般ごみの灰溶融処理、農業用暖房、刃物の鍛造などと幅広い。植物由来の特性を生かしピザ窯の薪代わりにも使われている。

 近畿大と神戸市、スターバックスコーヒージャパン(東京)は昨年末から共同で、市内の店舗から出たコーヒー豆の抽出残さなどでバイオコークスを作り、地域での利用を目指す地産地消の実証実験を始めた。

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