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「同情票集めたかった」…同名の地域政党設立「公認」名乗って当選、奈良・松下幸治市議を直撃 (1/2ページ)

 古都・奈良の地方選挙で珍騒動が起きた。今月9日に投開票が行われた奈良市議選(定数39)で、国政政党「日本維新の会」と同じ名称の政治団体を設立し、自ら「最重点候補」とアピールした候補が当選。ただ、この団体、維新とは一切関係なく、市議選では本来の政党公認候補が次点で落選してしまったのだ。その“由々しき”顛末とは…。

 「日本維新の会公認」に「最重点候補」、極めつきは「維新の松ちゃん」…。どこからどう見ても日本維新の会の公認候補に思える選挙ポスターで笑顔を見せるのは、松下幸治奈良市議(44)。ただ、ポスターの片隅には小さく「松下幸治代表の地域政党」とある。

 松下氏は昨年4月に自身を代表とする政治団体「日本維新の会」の設立届を総務省に提出。政治資金規正法では既存政党と同じ名称は使えないが当時、松井一郎大阪府知事が代表を務める国政政党は「おおさか維新の会」の名称だった。

 国政政党も同8月には当初の「日本維新の会」に戻したが、松下氏は団体名を変えずに奈良市議選に出馬。政党と同じ黄緑のイメージカラーを使い、選挙活動を展開。2072票を獲得し、政党の公認候補を26票差で破って最下位で当選した。

 松井代表は、松下氏が出馬した当初から「有権者から見ればどう見てもごまかし」と指弾し、当選後には「姑息な手段で当選されたのだと思うが、民意なので仕方ない」とあきらめ顔。市議会関係者も「こんな暴挙を許した選管に問題がある」と怨嗟の声を上げる。

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