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金正恩氏が「のぞき見」にハマっている…「変態的」との批判も (2/2ページ)

 どうやら、隠し撮りの目的は市場の動向を調べて統制することが狙いのようだ。

 情報筋は、「金正日時代にも、平壌市の松新(ソンシン)市場を撮影した映像をもとに市場を維持する方針が下された。金正日は住民たちを隠し撮りした映像を見ながら、情勢を判断することが多かった」としながら、「幹部にこっそり撮影させた映像をどれだけ見ようと、情勢を正しく知ることなどできない」と、金正恩氏の姿勢を非難した。

 韓国メディアの一部からは、金正恩氏の「隠し撮り」について「変態的だ」との評価や、これまでの恐怖政治に加えて国民の一挙手一投足を監視する「盗撮統治」を目論んでいるのではないかという指摘も出ている。

 恐怖政治といえば、金正恩氏は一昨年、スッポン養殖工場を現地指導した際、管理不行き届きに激怒し、支配人を銃殺させた。それだけでなく、そのときの様子を動画で公開した。これは、幹部だけでなく一般庶民にも恐怖心を植え付ける目的があったと見られる。

 (参考記事:【動画】金正恩氏、スッポン工場で「処刑前」の現地指導】

 恐怖政治に加えて、隠し撮りを通じて国民に対する監視をいっそう強めようとしている可能性はある。

 金正恩氏は現地指導の際、一般人と同じトイレを使用するのを避けて、代用品を専用車に装備しているという。しかし、どうしてそれほど庶民との間に距離を置こうとするのか。本当に国民の真の姿を知りたいなら、国民の人権と尊厳を重んじた政治を行うことで、一般大衆との距離を縮めることこそ、指導者として必要なことではないのだろうか。

 (参考記事:金正恩氏が一般人と同じトイレを使えない訳

デイリーNKジャパン
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