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【昭和のことば】CMの何気ないひと言が、これほど注目されるとは「おめえ、ヘソねえじゃねえか」(昭和40年) (1/2ページ)

 このことばは「コルゲンコーワ」のキャラクターであるカエル人形といたずら坊や(保積ペペ)との間のやりとりから、切り取られた流行語である。

 「あれ、おめえヘソねえじゃねえか、ぼく書いてやる」と言いながらカエルのおなかにバツ印を書く、風邪薬のCM中の何気ないひと言だ。

 このことばに対して、新聞に「やくざのようなひどい言葉遣いで不快である」との趣旨の投書が来た。また、同欄に擁護派も現れ、賛否両論合戦は他のマスコミにも飛び火し、教育評論家の登場や「天声人語」にまで及んだ。

 この年の主な事件は、「日本航空『ジャルパック』発売開始」「愛知県犬山市の明治村開村」「ベトナムに平和を! 市民文化団体連合(ベ平連)、初のデモ行進」「東京農大ワンダーフォーゲル部員の一人、上級生のしごきで死亡」「蔵相田中角栄、証券緊急対策として山一證券に、無制限・無期限の日銀特別融資発表(山一證券事件)」「日本サッカーリーグ開幕」「家永三郎、教科書検定を違憲とし、国に対し賠償請求の民事訴訟」「名神高速道路全面開通」「佐藤栄作首相、戦後初めて首相としての沖縄訪問」「朝永振一郎、ノーベル物理学賞の受賞決定」など。

 この年の映画は『飢餓海峡』『赤ひげ』。洋画では『サウンド・オブ・ミュージック』がはやった。プロ野球では、野村克也が三冠王達成。ボクシングのファイティング原田がバンタム級世界選手権獲得。テレビでは『11PM』や『オバケのQ太郎』が人気となった。

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