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大型の巡洋艦に致命傷の攻撃加えられるミサイル艇「はやぶさ」型 建造のきっかけは能登半島沖不審船事件 (1/2ページ)

 ミサイル艇は、対艦ミサイルを主たる武器としており、小型の船体だが、大型の巡洋艦などにも致命傷となる攻撃を加えることができる高速艇だ。海上自衛隊では「はやぶさ」型として、「はやぶさ」「わかたか」「おおたか」「くまたか」「うみたか」「しらたか」の6隻配備している。2002年から04年までに就役した。

 建造のきっかけとなったのが、「能登半島沖不審船事件」だ。

 1999年3月23日、日本漁船「第一大西丸」と「第二大和丸」に擬装した北朝鮮の工作船2隻が日本領海内にいた。米国側の情報提供などもあり、海自P-3Cは速やかに発見。その後、海保の巡視船と協力して、大追撃戦を繰り広げた。だが、最大35ノット(時速63キロ)以上のスピードで逃げ回る工作船の追跡は困難を極めた。

 自衛隊創設以来初の海上警備行動まで発令し、威嚇射撃を実施したものの、残念ながら取り逃がしてしまった。

 そこで、「今後、工作船に対抗する装備が必要だ」との考えに至った。当時配備していた「ミサイル艇1号」型の後継を建造する計画はあったが、より高速化、重武装化、そして対工作船に重きを置いた沿岸警備強化型とすることが決まる。

 ガスタービンエンジンでウオーターポンプを稼働させ、海水を吸い込み、船尾にある3本のノズルから噴出する「ウオータージェット推進」を動力とした。スクリューでは生み出すことが難しかった40ノット(時速72キロ)以上のスピードが出せる。ノズルの向きで操船するため舵もなく、海面を滑るような高速航行が可能だ。

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