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「日報隠蔽」密告者は官邸周辺か “異例”調査対象の稲田氏、目立つ特異な言動 指揮管理能力欠如も (2/3ページ)

 民進党の蓮舫代表も同日の記者会見で「政府の信頼性が根底から覆されかねない」と、安倍首相に即時罷免を要求した。

 稲田氏が、防衛省・自衛隊から“追放”される可能性が出てきた。

 問題が混乱した背景としては、防衛省内局(背広組)と、陸海空自の幕僚監部(制服組)との深い溝や、統合幕僚長ポストをめぐる陸自と海上自衛隊、航空自衛隊の思惑を要因とする声もある。

 特別防衛監察で、陸自の文書管理のあり方だけが問題視される展開に、陸自側に「稲田氏にも報告していた」という強い不満があったとされる。

 また、稲田氏が昨年8月の就任直後から特異な言動を続けてきたことも大きい。防衛省・自衛隊内の信頼が失墜するなか、日報隠蔽問題で、背広、制服組だけが悪者にされ、稲田氏らが政治的責任を取ろうとしないことへの不満も鬱積していた。

 このため、稲田氏が、日報隠蔽を了承したとの疑惑が報道機関に流れた背景について、「稲田氏らに不満を持つ陸自幹部が情報源ではないか」という報道もある。

 だが、防衛省・自衛隊に精通する防衛問題研究家の桜林美佐氏は「可能性はゼロではないが、陸自を含む防衛省・自衛隊側とは考えにくい」といい、続けた。

 「自衛隊は長年、『憲法違反』『税金泥棒』と批判され、つらい思いをしてきた。このため、自分たちの味方になってくれる歴代防衛相は徹底的に支えてきた。前川喜平・前文科事務次官が『座右の銘は、面従腹背』と言ったとき、『あり得ない!』と最も怒ったのが自衛官ではないか。そもそも、自衛隊は『戦う集団』であり、上司に逆らうことは考えられない」

 「稲田氏は国会で打ち合わせた以外のことを答弁したり、政務の選挙応援で『自衛隊の選挙利用』と受け取れる話をするなど、フォローしきれない面もあった。

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