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闇で蠢く北朝鮮「拉致組」の知られざる実態…金正恩氏が指示 (1/3ページ)

 北朝鮮の国家保衛省(秘密警察)が、脱北者を強制的に連れ戻す作戦を大々的に繰り広げているもようだ。

 ■性犯罪の餌食に

 咸鏡南道(ハムギョンナムド)のデイリーNK内部情報筋によると最近、韓国に住むある脱北者が本国に残してきた家族10人が姿を消したが、数日後に中国で逮捕され強制送還されたという。現在、道の保衛局で取り調べを受けている。

 10人は韓国を目指して中朝国境を渡ったが、あえなく逮捕された。重罰は避けられないと見られる。

 (参考記事:北朝鮮、脱北者拘禁施設の過酷な実態…「女性収監者は裸で調査」「性暴行」「強制堕胎」も

 中国では以前から、公安当局が脱北者を摘発しては北朝鮮に送り返してきた。そのため、中国潜伏中の脱北者は誰からも法的保護を受けられず、人身売買組織や性犯罪の餌食になるという何重もの人権侵害状況下に置かれている。

 (参考記事:中国で「アダルトビデオチャット」を強いられる脱北女性たち

 そして前述した10人の脱北者逮捕を巡っては、北朝鮮側が中国の公安局に脱北者1人あたり1万元(約16万6000円)の謝礼を払い、連れ帰ったという噂が国境地帯で広まっているという。

 北朝鮮当局がここまでする背景には、金正恩党委員長の指示がある。

 両江道(リャンガンド)の情報筋が米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に語ったところによると、金正恩氏は昨年、中国・浙江省の北朝鮮レストランで起きた従業員集団脱北事件の報復として、韓国に住む脱北者を拉致してでも連れてこいとの指示を下した。

デイリーNKジャパン
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