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「秘密警察は私に性的暴行を加え殺人の片棒をかつがせた」北朝鮮女性の告白 (1/3ページ)

 北朝鮮と中国の国境地帯、いわゆる中朝国境の中国側では、たびたび北朝鮮人が絡んだ凶悪事件が発生している。こうした中、中国朝鮮族の牧師が殺害された事件に北朝鮮の秘密警察、国家保衛省(以下、保衛省)が絡んでいるという証言が出てきた。

 ■相手をしゃぶり尽くす

 昨年4月30日、中国吉林省長白朝鮮族自治県の鴨緑江のほとりにある長白教会の韓忠烈(ハン・チュンニョル)牧師が、何者かに殺害される事件が発生した。

 韓さんは、正体不明の女性に呼び出され外出したが、当日夜になって山中の車の中で遺体となって発見された。携帯電話などの持ち物はすべてなくなっていたという。実は、韓牧師は脱北者の支援活動を行ってきたこともあり、当初から保衛省の犯行によるものと噂されていた。

 事件の真相はいまだ明らかにされていないが、発生から1年以上経った今、犯行に加担させられたという脱北女性が重い口を開いた。北朝鮮事情に精通した現地情報筋がデイリーNKに語ったところによると、この女性は、両江道(リャンガンド)普天(ポチョン)郡の佳山里(カサンリ)に住んでいた20代の李氏だ。

 李氏は生活費を工面するため、数十回にわたって国境の川を越え、クズ鉄や薬草を中国に密輸していたが、それが保衛省に発覚した。担当の保衛員と保安員(警察官)は、李氏に対して繰り返し性的暴行を加えた。弱い立場の女性に「性上納」を強要する悪習は北朝鮮社会の至るところに見られるが、このケースも同種のものと言える。

 (参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為

デイリーNKジャパン
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