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稲田防衛相、辞任会見でも「報告受けた認識は今でもない」 後任は内閣改造まで岸田外相が兼務

 稲田朋美防衛相は28日午前、南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報問題の責任を取り、安倍晋三首相に辞表を提出した。来月3日に予定されている内閣改造まで岸田文雄外相が兼務する。稲田氏の辞任は日報問題に関する特別防衛監察の結果の公表と合わせたもので、黒江哲郎事務次官が28日付で、陸上自衛隊トップの岡部俊哉陸上幕僚長は8月8日付で辞任する。

 稲田氏は同日午前の記者会見で、辞任の理由について「情報公開に対する姿勢に疑念を抱かせ、内部からの情報流出をにおわせる報道が相次ぐことで防衛省・自衛隊のガバナンス(統治)への信頼を損ないかねない印象を与えた」と説明した。その上で「結果として隊員の士気を低下させかねないという点で、極めて重大かつ深刻なものだ」と自身の責任を認めた。

 陸上自衛隊に保管されていた日報の電子データ隠蔽(いんぺい)を了承していたとの報道には「報告を受けたという認識は今でもなく、そうした報告があれば必ず公表するように指導を行ったはずだ」と否定した。ただ、稲田氏への報告について「可能性は否定できない」とした特別防衛監察の結果に関しては「率直に受け入れる」と述べた。

 稲田氏は6月に東京都議選の自民党候補に対する応援演説で「防衛省・自衛隊としてもお願いしたい」と発言したことが問題視され、自民党は都議選で惨敗。民進党など野党は首相に対し、稲田氏の即時罷免を求めていた。

 黒江氏の後任には豊田硬官房長、岡部氏の後任は山崎幸二北部方面総監を充てた。

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