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金正恩氏のメディア戦略が「みじめに大失敗」している (1/3ページ)

 韓国で活躍していた脱北者タレントのイム・ジヒョンさんが、突如として北朝鮮に戻り、対外向けプロパガンダサイト「わが民族同士」の動画に出演したことが波紋を広げている。彼女は韓国での暮らしについて「地獄だった」と語り、北朝鮮の対外宣伝に加担する形になってしまっていたからだ。

 (参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「アダルトビデオチャット」強制出演の暗い過去

 ■正恩氏の「ヘンな写真」

 ところが、北朝鮮の国内向けメディアは彼女のことについて沈黙を守っている。

 現在の北朝鮮において、こうしたメディア戦略はおそらく金正恩党委員長の直接の管轄下にある。どうしてそのように言えるかというと、そうでもない限り、北朝鮮のメディアが金正恩氏のヘンな写真をホイホイ公開することなどできないからだ。

 (参考記事:金正恩氏が自分の“ヘンな写真”をせっせと公開するのはナゼなのか

 しかし、北朝鮮の国内向けメディアが、帰国した脱北者にまったく触れないのは異例である。なぜか。その理由を、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。

 咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋がRFAに語ったところによると、インターネットにほとんどアクセスできない北朝鮮国民はわが民族同士の動画を見ることはできないものの、イムさんの件については中国を通じて北朝鮮国内でも情報が広がりつつあるという。しかし、北朝鮮の国内向けメディアは彼女の件に一切、触れていない。

デイリーNKジャパン
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