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習近平氏、将兵前に“絶対の忠誠”要求「侵略してくるあらゆる敵を打ち負かせ」

 【北京=藤本欣也】中国人民解放軍は30日、8月1日に建軍90周年を迎えるのを記念し、内モンゴル自治区の「朱日和合同戦術訓練基地」で大規模な閲兵式と軍事パレードを挙行した。習近平国家主席(中国共産党中央軍事委員会主席)は重要講話を行い、「強大な軍が必要だ。強軍の道を歩み、世界一流にしなければならない」と一層の軍事力強化を打ち出し、米国や周辺国・地域を牽制した。

 建軍記念日に合わせて閲兵式・軍事パレードを行うのは初めて。国営中央テレビが生中継で伝えた。

 習氏としては、秋の党大会や、間もなく始まる「北戴河会議」の前に大規模な閲兵式を行うことで、最高司令官である自らの権威を党内で高める狙いもある。

 朱日和合同戦術訓練基地の面積は約千平方キロでアジア最大の演習場とされる。約1万2千人の将兵が参加し、約100機の航空機や約600の軍装備が登場。中国メディアによると、最新鋭ステルス戦闘機の殲20や、核搭載可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)の東風31AGも公開された。

 今回は軍楽団の生演奏はなく、習氏も迷彩服姿で初めて閲兵。実戦ムードを醸し出す中、土煙を上げて軍事パレードが行われた。

 習氏は将兵を前に、「永遠に党の話を聞き、党に付き従い、党が命じたら、どこでも攻めていかなければならない」と絶対の忠誠を要求。「侵略してくるあらゆる敵を打ち負かし、国家の主権と安全を守る自信と能力があると確信している」と鼓舞した。

 人民解放軍は中印国境付近でインド軍と対峙を続けているほか、南シナ海では人工島を軍事拠点化し、東南アジア諸国や米国と対立。朝鮮半島周辺に展開する米軍のB1戦略爆撃機などへの警戒も強めている。

 習氏は「戦って勝てる軍隊」を目指し、海軍を増強するなどの大規模な軍改革を進行中だ。その過程で軍内の自らの権力基盤の強化も急いでいる。

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