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【富坂聰 真・人民日報】「ポスト習」失脚の政治的背景の解説に注文 「○○は××派」や「派閥の論理」に付きまとう問題 (1/3ページ)

 少々、辛口の原稿を書きたい。テーマは前重慶市党委員会(党委)書記の孫政才の失脚についてだ。

 この件に関し筆者は、4月の段階で孫が攻撃を受けていることを伝えている。『週刊東洋経済』の連載(4月15日号)でのことだが、中南海の変化に対応できた数少ない専門家としてホッと胸を撫で下ろしている。

 これまで習近平国家主席がポスト胡錦濤として台頭することに始まり、その後の政界が薄煕来を中心に動くだろうこと、胡春華・孫政才がポスト習近平となること、そして王岐山の規律検査委員会書記への抜擢により汚職摘発が強化されることをきちんと予測してきた。

 後付けでいろいろ言う専門家は多いが、事前に変化の兆候を掴んでこそウオッチャーなのではないだろうか。

 もちろん失敗したこともある。中南海における習近平の基盤の薄さをもって、「政権運営に苦労する」との予測は外れた。習はなんと人民を味方につけるというウルトラCで、対抗したからだ。

 今回の孫のケースは国内メディアが突如として孫を間接的に攻撃したので、比較的変化を容易に掴めた。だが正直に言えば、彼が規律検査の対象になるといった結末までは予測できず、この動きを過小評価してしまったのは反省しなければならない。不覚である。

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