記事詳細

【菊池雅之 最新国防ファイル】稲田防衛相辞任の裏で…多国間PKO訓練「カーンクエスト」 戦闘行動は表裏一体、常に覚悟を決めている自衛官 (1/2ページ)

 南スーダンPKO(国連平和維持活動)の日報問題で、防衛省・自衛隊の混乱を招いた責任を取り、稲田朋美防衛相が7月28日に辞任した。

 一連の騒動の裏で、陸上自衛隊は多国間PKO訓練を繰り広げていた。モンゴルで毎年行われる「カーンクエスト」である。7月23日から8月5日まで、首都ウランバートルから約60キロの場所にあるファイブヒルズ演習場で行われた。

 同訓練は2002年、米国とモンゴルの2カ国でスタートした。実はモンゴルは、イラクやアフガニスタン、シエラレオネなど、多くの多国間任務に派遣している。その経験を自国軍だけでなく他国へと伝えるため、同演習場にPKO訓練センターを作った。

 これを受けて、06年から多国間PKO訓練へと姿を変え、今年は、26カ国、約1000人が参加した。

 政情不安に陥った「ゾバ」という架空の国に、国連はPKO部隊を送ることを決めた。モンゴル軍幹部によると「特定の国ではなく、南スーダンやソマリアなどアフリカ地域をイメージしている」とのことだった。

 日本は15年より実動部隊を参加させており、今年は中央即応連隊から1個小隊約35人が各種訓練を行った。この部隊は、政府がPKO派遣を決めた際に先遣隊として派遣される。そんな海外派遣のプロが実施した訓練課目には、稲田氏の置き土産というべき「宿営地の共同防護」を想定したものも含まれていた。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう