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初の女宰相へ野田聖子氏が描く野望 小池氏巻き込み「ポスト安倍争い」 (2/2ページ)

 ただ、野田氏の総裁選出馬には、超えるべきハードルがある。

 野田氏は無派閥であり、一昨年の総裁選では推薦人20人を確保できず、出馬を断念した。総務相という重要閣僚には就いたものの、推薦人を集められるメドは立っていないのだ。

 こうしたなか、「安倍政権を支える党内主流派が、野田氏の総裁選出馬を後押しするのではないか」という見立てがある。

 現時点で、来年の総裁選は、安倍首相と石破茂元幹事長の出馬が有力視されている。ただ、「安倍vs石破」の一騎打ちになると、議論が先鋭化して党内にしこりが残る可能性が高いのだ。

 官邸周辺は「野田氏が出馬意欲を示したことで、総裁選は三つどもえになる可能性が出てきた。場合によっては、岸田文雄政調会長も出馬するかもしれない」といい、続けた。

 「憲法改正を訴える安倍首相、その方法論に異を唱える石破氏と野田氏、ハト派の岸田氏が出馬すれば、政権与党としての自民党の人材の多彩さ、懐の深さを示すことができる。こうした奥行きは、民進党や小池氏率いる『都民ファーストの会』にはない。他党の代表選ではまねのできない『重厚な総裁選』を国民に見せることができる」

 野田氏としても、総裁候補として注目され続けることで、自身を支援してくれる派閥と連携したり、自身の足場となるグループの形成につながることもある。平成の世でも「政治は数、数は力」なのである。

 天下獲りへの「野望」を、野田氏はどう描いているのか。政治ジャーナリストの角谷浩一氏は「野田氏は宣言通り、総裁選に出馬するだろう。閣僚として政権に入っても、出られないことはない」といい、続けた。

 「野田氏は今回の入閣で『困っている安倍首相を助けた』という高評価を得た。一方、石破氏は『全員野球で党を立て直そう』という機運を読み違えて、男を下げた。野田氏は総務相として実績を上げれば、党内主流派などから『推薦人を出してやろう』という動きが出てくるはずだ。また、小池氏が応援する可能性もあり、そうなれば総裁選の構図そのものを大きく変える可能性がある」

 これと符合するのか、小池氏は4日の記者会見で、「今回、2人しか女性大臣はいないが、野田氏1人で10人分ぐらいの活躍をしていただきたい」とエールを送った。

 「ポスト安倍」レースが、にわかに面白くなってきた。

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