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台風、離れても油断できない! 予報の外側の地域でも被害が出る雨雲「アウターバンド」とは

 台風5号は8日、日本海に抜け北陸の沿岸を進んだが、雲の渦から離れている場所でも大きな爪痕を残した。その原因として考えられるのが「アウターバンド」と呼ばれる雨雲だ。専門家は「予報の外側の地域でも被害が出る恐れがある」と注意を呼びかけている。

 滋賀県長浜市では、台風が通過した後の8日未明、姉川の水が一時あふれ、沿岸の住民に避難指示が出された。福井県敦賀市でも笙の川が氾濫する恐れがあるとして約3100世帯、約7000人に避難指示を出した。7日には、台風が接近する前の東海エリアでも強い雨が降った。

 原因の一つと考えられるのが、台風の一部を構成するアウターバンドだ。気象会社ウェザーマップ所属の気象予報士、多胡安那(たご・あんな)氏は「台風の中心に向かって巻き込むようにらせん状に分布する降雨帯のうち、最も外側にある積乱雲を指す。『台風は○時現在、○○付近を通過』と報じられるが、実際はその外側の地域でもこのアウターバンドが大雨を降らせることがある」と解説する。

 台風5号は今後、本州に沿って日本海を北東に進み、9日夜までに東北付近で温帯低気圧に変わる見通しだが、多胡氏は「台風の中心から遠くても油断しないでほしい」と警鐘を鳴らしている。

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