記事詳細

【鈴木哲夫の核心リポート】内閣改造、支持率の肝は顔よりも政策的判断 安倍首相の「起死回生の看板政策」、中身は一貫して変化ナシ (1/2ページ)

★(3)

 「顔」ではなく「何をやるか」が、内閣支持率の肝(きも)だろう。

 安倍晋三首相は「人づくり革命」を掲げた。すでに2018年度予算案に向けた重点政策として、約4兆円の特別枠も設けている。家庭の経済事情に関わらず、無償化などで誰もが教育を受けられる機会をつくる。また、高齢者なども教育の機会をつくることによって、個人の能力を高め、生産性を向上させ、経済の活性化を図る狙いがある。

 担当大臣は、茂木敏充経済再生担当相の兼務だ。ただ、「今月中にも会議を立ち上げて年内には中間報告したい」と話すように、内容はまだこれから。政策的なインパクトはまだ弱い。

 この「人づくり革命」は、安倍内閣がいま政権をかける「起死回生の看板政策」になっているかについては、さまざまな意見もある。経産省OBはこう話す。

 「『女性活躍』や『1億総活躍』『地方創生』など、これまで看板を何度も掲げてきましたが、実はその中身は一貫して変わっていない。『働き手を増やし、労働者1人が生み出す付加価値を増やす生産性の向上』という経済政策です。では、同じなのになぜあれこれ工夫しながら言い換えてきたのか。それは逆に言うと成果をなかなか見通せないからです」

 1億総活躍社会を打ち出した後も、出生数は100万人を割り込むなど少子化対策への効果は出ていない。また、《女性に働いてもらいたい。そのためには保育所もつくる。介護離職ゼロのために、介護士の給与を上げる》など、一歩間違えればバラマキで終わってしまう危険性もある。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう