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「戦争の危機」巡る北朝鮮国民のホンネとタテマエ…金正恩氏が世論操作 (1/3ページ)

 米朝対立の激化で「戦争の危機」も指摘される中、一部の北朝鮮国民から意外な声が聞こえてきた。

 北朝鮮は、米国や韓国との間でなんらかの対立が起きると、官営メディアを総動員して緊張感を高める。国外からの危機を煽って国内の統制を強めるのは北朝鮮の常套手段だ。

 ただし、北朝鮮国内においても海外情報に敏感な一部の人々は、情勢に鋭く反応することが少なくない。

 (参考記事:「いま米軍が撃てば金正恩たちは全滅するのに」北朝鮮庶民のキツい本音

 ■弾圧と虐殺

 それがここ最近になり、中国に駐在する北朝鮮の貿易関係者たちから意外な声が聞かれるようになったとデイリーNKの対北朝鮮情報筋は語る。北朝鮮が7月に発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」型について、雄弁に語る人が増えたというのだ。

 情報筋によると、貿易関係者らは「経済難に苦しんでいる中でも、米帝と堂々と立ち向かえるようになった」「これで経済さえ発展させれば、いかなる問題でも解決できるだろう」などと語っている。

 また、「米国と対等な核、ミサイル強国となった今、労働党は武器開発よりも経済再生に力を入れるのではないか」「中国は制裁に同調しているが、まもなく解除するだろう」との期待感を表しているという。

 通常、北朝鮮の貿易関係者は、自国と関連する事象について積極的には語ろうとしない。

 理由は、下手に政治的な意見を漏らせば、「舌禍事件」に発展しかねないからだ。

デイリーNKジャパン
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