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暴徒化する若者「トランプ政権 声に出すチャンス」

 頭から血を流してうずくまる人々に、漂う催涙ガス…。12日に米南部バージニア州のシャーロッツビルで起きた白人至上主義者と、反対派の激しい衝突は、緑豊かな「平穏な町」を一変させた。

 暴徒化したのは集会が始まる約1時間前。反対派が公園に入ろうとする白人至上主義のグループを取り囲み緊迫状態に。数人の衝突があっという間に拡大し、瓶や木片を投げ合ったり、殴り合ったりして騒然となった。反対派が南北戦争の南軍旗を奪って白人至上主義者を挑発し、乱闘に発展する場面も。流血して倒れ込む人の姿があちこちで見られた。

 集まった白人至上主義者の大半は、20~30歳の若い男性たちだ。南部ケンタッキー州から来た工場勤務の男性(21)は「大学への進学、就職、昇進の面でも黒人が優遇され、白人は差別されてきた」と話す。トランプ大統領の就任で「声に出すチャンスだ」と活動を始めたという。

 秘密結社「クー・クラックス・クラン(KKK)」元最高指導者で共和党員のデービッド・デューク氏も姿を見せ、「今日はトランプ氏が大統領選で約束したことを現実のものにする第一歩だ。米国を取り戻す」と支持者の前で熱弁を振るった。

 集会の中止宣言の後も、白人至上主義者らは練り歩き、反対派と小競り合いを起こした。市の中心部は大勢の警察官が投入され、店舗も軒並み閉鎖するなど厳戒態勢。民主党支持者のハイチ出身の男性(65)は「シャーロッツビルは移民にも優しくリベラルなところだ。早く平穏が戻ってほしい」と話した。

 (シャーロッツビル 上塚真由)

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