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【高橋洋一 日本の解き方】いまも「休戦状態」続く韓国と北朝鮮、一歩間違えば米中戦争に発展する恐れも (1/2ページ)

 北朝鮮の核・ミサイル開発が国際社会の緊張を高めるなか、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権は、対話路線を掲げる一方、在韓米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)追加配備を決めたことで中国に有形無形の嫌がらせを受けるなど複雑な立場にいる。文政権の外交スタンスは、北朝鮮にどのような影響を与えるのか。

 半島国家の韓国は、歴史的に大陸側の強国である中国の影響を受けてきた。日本の存在によって海洋進出の願いもかなわず、中国の影響を強く受けざるを得なかったのは悲運だといえる。そして、この構図は現在でも当てはまる。

 中国は最近になって、日本の孤立化をもくろんできた。それは、日本と領土問題を抱えるロシア、韓国とともに包囲網を築く戦略だ。

 もちろん日本も中国の戦略に気づいていたので、ロシアとは独自の交渉をして、領土問題とともに極東経済協力を打ち出した。安倍晋三首相とプーチン大統領の個人的な関係をベースにして、中国の日本包囲網を機能させないようにしている。

 韓国とは慰安婦問題を「最終的かつ不可逆的」に解決するために2015年に日韓合意を結んだ。韓国は、非社会主義国であり、米国との米韓相互防衛条約を結ぶ西側同盟国である。日米韓で共同歩調をとることで、中国の意図する包囲網は崩れている。

 韓国と北朝鮮は、いまも64年前の朝鮮戦争の「休戦状態」が続いており、戦争は「継続中」である。朝鮮戦争は、国連軍によって行われており、現在でも日本の米軍施設は国連軍後方司令部として国連軍施設に指定されている。なお、国連軍は、英語の「United Nations Forces」の訳であるが、これは第二次世界大戦での連合国軍と同じ名称である。

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