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毛沢東超えへ『習近平思想』党規約入り着々 進む“個人崇拝化”に懸念の声「逆行だ」 (1/2ページ)

 【北京=西見由章】今秋に開かれる中国共産党大会で、習近平総書記(国家主席)の指導思想・理念が党規約において、毛沢東思想に匹敵する「習近平思想」として記載される可能性が高まっている。さらには毛沢東をも超越し、共産主義思想を生んだマルクスやレーニンに並ぶ「習近平主義」と呼称する案まで出ている。

 「内モンゴルの各族幹部と民衆は、『習近平総書記の重要講話精神と国政の新理念、新思想、新戦略』を貫徹しなければならない」

 8日、党序列4位の兪正声政治局常務委員はフフホトで開かれた自治区成立70周年の祝賀大会でこう演説した。この表現は高官やメディアの間でほぼ統一されており、党規約改正では略称の「習近平思想」が指導思想として記載されるとの見通しが強まっている。

 指導者の名を冠した「思想」が盛り込まれれば、胡錦濤前国家主席が唱えた「科学的発展観」や江沢民元国家主席の「三つの代表」はおろか、改革開放を打ち出した「トウ小平理論」も超えて毛沢東と並ぶ権威となる。任期の真っただ中で「指導思想」として記載されるのも異例だ。

 習氏の思想・理念の呼称にはいくつかバージョンがあり、毛沢東思想も凌駕(りょうが)して、「習近平主義」とする大胆な案もある。

 政府系機関の研究会では、習近平主義の主な内容として(1)「中国の夢」の求心力(2)世界の新時代を導く構想(3)世界の新秩序への転換(4)「小康社会の建設」「党の綱紀粛正」などの4つの全面的推進(5)「人類新形態」の再構築-が挙げられた。

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