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金正恩氏の「強制移住計画」に恐れおののく北朝鮮国民 (1/3ページ)

 北朝鮮当局が、平壌市に住む一部住民を地方に強制移住させる計画を立てていることについては、以前にも本欄で伝えた。対象となるのは、脱北者の家族や政治犯収容所の収監者の親戚、違法薬物や韓流ドラマのDVDの製造・密売などに関わった人々だ。

 正恩氏は、違法薬物の乱用と韓流ドラマの拡散を押しとどめるべく、秘密警察などを動員して様々な努力を重ねてきたが、ほとんど成果は出ていないように見える。

 (参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち

 ■障がい者を追放

 そして9月9日の共和国創建日(建国記念日)を前に、この恐るべき強制移住計画がついに実行に移されようとしている。

 平壌市の中区域に住む情報筋が、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に語ったところによると、朝鮮労働党の中央委員会は今月初め、平壌市民に対し、市の人口を減らすという方針を各機関、企業所、人民班(町内会)を通じて公式文書で伝えた。

 これを受け、市民の間には動揺が広がっている。

 中には、「平壌に住んでいると政治集会などに頻繁に動員されて面倒だ。追い出されれば負担が減る」との反応を示す人もいる。

 しかし一方で、勤め先の機関や国有企業を通じてそこそこの配給が得られ、地方にはないレジャー施設を利用するなど、平壌市民としての特権を享受してきた人々も多い。それが剥奪されるとなれば、不安になるのは当然だろう。

デイリーNKジャパン
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