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「これなら北の方がマシ」韓国社会に幻滅する脱北者たち (3/3ページ)

 「脱北者を二級市民として扱う韓国での暮らしに幻滅した。北朝鮮では豊かではなかったが、韓国でのように汚物扱いはされなかった」

 「努力したが、韓国は私に合っていなかった。北朝鮮に帰って、元妻と16歳の息子と再会したい」(クォンさん)

 (参考記事:「自由」の夢やぶれ韓国でも性的搾取…脱北女性の厳しい現実

 北朝鮮当局は、中国浙江省の北朝鮮レストラン従業員が集団脱北した件を巡り、「拉致された」として韓国に対して全員の送還を求めている。そのような状況でのクォンさんの動きは、北朝鮮に新たなカードを与えた形となってしまった。こうなれば、韓国社会に彼の居場所はますますなくなるだろう。

 問題の根底にあるのは、韓国社会の脱北者に対する根強い差別だ。韓国政府から独立した人権擁護機関である国家人権委員会と仁荷大学が脱北者を対象に行なった調査によると、45.4%が北朝鮮出身という理由で差別を受けたことがあると答えた。このような差別が解消しない限り、同様の問題はいくらでも再発するだろう。

デイリーNKジャパン
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