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中国の北朝鮮向け「石油密輸船」が火災で沈没 (1/2ページ)

 北朝鮮に面した中国の港で、ディーゼル油の荷積み作業中だった船で火災が発生した。死傷者は出なかったが、船は全焼し、沈没した。ディーゼル油は、北朝鮮向けの密輸品だった。

 事故が起きたのは、国境の川・鴨緑江を挟んで北朝鮮と向かう合う遼寧省丹東の東港でのこと。中国のデイリーNK対北朝鮮情報筋によると、今月8日、タンクローリーから40トンのディーゼル油を船に積み込む作業を行っていた途中、いきなり火の手が上がった。タンクローリーにも引火したが、関係者が消火作業を行った結果、タイヤが燃えるにとどまり、爆発も起きなかった。しかし、船は全焼し、沈没してしまった。

 それでも、関係者は胸を撫で下ろしている。

 爆発しなかったことで、公安当局にバレなかったからだ。

 もし大事故となっていれば、公安当局が調査に乗り出し、密輸であることが発覚していただろう。中国政府が対北朝鮮経済制裁を強化している中での密輸だけに、罰金刑では済まない可能性もある。

 このような中朝間の密輸には、両国の国境警備隊が関与していると伝えられている。

 中国当局は5月から密輸を厳しく取り締まるようになったが、中国商人は辺防隊(国境警備隊)を抱き込み、石油製品など様々な製品の密輸を続けている。また、北朝鮮の国境警備隊も、密輸船と接触し違法なビジネスに手を染めている。

 国境警備隊は、最近まで国境を守るとの名目で何隻もの船を出動させていたが、燃料不足で1隻しか運航させられなくなった。今や、中国の業者に「助けてほしい」と泣きつく有様だ。

デイリーNKジャパン
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