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【高橋洋一 日本の解き方】自民党対抗の受け皿は…代表選で遺恨残ればさらなる離党者覚悟の民進 「新党」で政治判断ミス響く若狭氏 (1/2ページ)

 21日に告示された民進党代表選は、前原誠司氏と枝野幸男氏の一騎打ちとなった。一方、民進を離党した細野豪志氏や自民を離党した若狭勝氏が新党結成を模索している。こうした勢力と代表選後の民進党はどのような力関係となるのだろうか。

 まず、若狭氏が立ち上げた政治団体「日本ファーストの会」だが、正直なところ何をしたいのか分かりにくい。「自民党対抗の受け皿」としての国政政党ということのようだが、若狭氏はほんの少し前まで自民党員だった。昨年10月の衆院補選では自民党公認として当選し、その後離党した。

 せめて補選の前に離党していれば、大義名分は立っていたのだが、その意味では政治判断を誤ったといわざるを得ない。こうしたことは、その後の政治活動に影響するので、若狭氏主導の「日本ファーストの会」の先行きは必ずしも明るいといえないのが現実だ。

 果たして細野氏は合流するのだろうか。それとも、このまま一人で行動するのだろうか。

 こう考えると、民進党が「自民党対抗の受け皿」になれるかどうかがポイントになってくる。

 以前の本コラムで、民進党が受け皿になり得るかは内政がカギを握るが、前原氏は財政再建・緊縮財政路線、枝野氏は金融引き締め論者で、どちらも雇用確保につながる政策ではないことを論じた。雇用の確保はマクロ経済政策が決定的に重要だが、両氏とも経済政策は論外である。

 この基本線は変わらないが、代表選では、共産党との距離感で論戦が行われるようだ。前原氏は改憲論者であるので、政策と理念が異なる共産党との共闘はないとしている。一方、枝野氏は、自民党の議席を減らすためには共産党との共闘に前向きで、蓮舫代表時代の4野党の党首合意を主導し、共産党との共闘の実績を作ってきた。

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