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米韓FTA協議物別れ…読み甘い文政権、苦境も 専門家「トランプ氏には通用しない」 (2/2ページ)

 「米国は米韓同盟のために莫大(ばくだい)な国防予算を支出している。公正な関係を発展させるにはFTAを改定し、貿易赤字を是正する必要がある」

 トランプ氏は今月7日の文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領との電話会談で、北朝鮮の挑発への対応が主題だったにもかかわらず、突然こう切り出した。

 これに対し、文氏は国防予算の増額計画を挙げ、「相当部分が米国の先端兵器の購入に使われ、赤字解消に役立つ」と矛先をかわした。

 文氏はFTA締結後、世界の貿易量は約12%減ったが、両国の貿易量は約12%増えたとし、互恵性を強調する。また、米工業地帯の東部ペンシルベニアや中西部オハイオなどトランプ氏の支持基盤の州から韓国への輸出は年平均45%伸びている。

 韓国側は、法務などサービス分野の貿易収支では米国が約100億ドル(約1兆円)の黒字とも強調する。ただ、この分野で利益を受ける高所得層の弁護士や会計士はトランプ氏の核心の支持層ではなく、専門家は「トランプ氏には通用しない」と指摘する。

 文氏は、米国が貿易赤字の主因とする自動車分野について、「FTA発効後、米国への輸出が減る一方、米国からの輸入が伸びた」とも主張するが、韓国の対米輸出車が関税引き上げのターゲットとなる可能性もある。

 米国からの再交渉要求は「来年以降」と予想していたこともあり、協議体制も整っていなかった。

 日本の政府関係者は米韓の協議を注視している。

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