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【高橋洋一 日本の解き方】「旧日銀」天下りの行動様式 黒田体制の考え理解できずOBがトンチンカン批判、「用なし」と言われかねない (1/2ページ)

 日銀出身者は金融機関やシンクタンク、大学などに再就職することが多い。受け入れる組織側にはどのような意図があるのか。そして黒田東彦(はるひこ)総裁体制以前の日銀の出身者が、現在の日銀の政策について批判的な見方を示すことが多いのはなぜだろうか。

 筆者は旧大蔵省の官僚時代、多くの「天下り」の姿を見てきた。現役の官僚のところに、たわいのない話をしにくるのだ。一緒に飯を食おうとも誘われる。先輩OBなので、好意に甘えて飯を食うこともしばしばだ。そのとき、どんな仕事をしているのかを聞かれるので、後輩の立場で気安く話す。

 この会話の中で、先輩OBはそのときの役所の方針を大体感じ取る。

 中央官庁の場合、仕事の実権は課長補佐が持つことが多い。もちろん、仕事の内容や課長補佐の力量にも依存するので、課長や局長の場合もある。先輩OBは課長補佐、課長、局長と後輩官僚に接して、誰が実質的な担当なのかを把握して、場合によっては、天下り先と役所の間に入り、連絡役になる。

 天下りを受け入れる側の組織のメリットは、役所情報の入手と役所との連絡役を期待できることだ。規制権限や補助金を受けている場合、天下りはいざというときのための保険という面もある。日銀の場合には、前者の性格が強いだろう。

 日銀は、安倍晋三政権の前後で大きく性格が変わった。民主党政権以前は、白川方明(まさあき)前総裁に代表されるようにインフレ目標をかたくなに否定する古い体質だった。

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