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【識者に聞く 分裂2年 山口組】生き残る道は一つに戻るしかないが… 現体制では難しい再統合 (1/2ページ)

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 --6代目山口組分裂から2年が経過した

 「新たな組織が日本の暴力団社会に根を張り、組員の生活を維持できるようになるかは、およそ3年あれば見通しがつくが、今年4月末、神戸山口組も分裂し、任侠山口組(旧任侠団体山口組)が結成された。こうした事実を見ると、神戸山口組の存続は非常に厳しい状況にある」

 --神戸山口組分裂の印象は

 「神戸山口組は山口組を離脱する際、司忍(本名・篠田建市)組長の出身母体である弘道会へのひいきや、金銭的な吸い上げなどを批判していたが、任侠山口組も結成式後の記者会見で同じようなことを主張した。蓋を開けてみれば、理想と現実はかけ離れていたということだ」

 --なぜ分裂は繰り返されるのか

 「最も大きいのは人事に対する失望感でしょう。組長は人材の登用や処分、後継者指名などの非常に大きな人事権を握っている。神戸山口組を結成した井上邦雄組長らは、山口組の直系組長として6代目体制づくりに身をささげたが人事面で冷遇された。任侠山口組の織田絆誠代表も神戸山口組の結成以降、先頭に立って働いてきたが、指導者となる道を用意されていなかった」

 --3団体はいずれも「山口組」の名と「山菱」の代紋を使っている

 「3代目山口組組長の跡目を巡り、分裂した一和会の例のように、本来なら出ていった側がまったく異なる名称と代紋で組織を立ち上げなければいけないが、一和会は1980年代の『山一抗争』の末に消滅した。多大な犠牲を払って築き上げられた山口組の名を捨てると誰も付いてこないし、シノギ(資金獲得活動)もできないことを分かっているのでしょう」

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