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【菊池雅之 最新国防ファイル】日米間の連携強化をより強固に、新たな共同訓練「ノーザン・ヴァイパー」 (1/2ページ)

 高まる北朝鮮の弾道ミサイルの脅威。グアムを名指しし、米攻撃を匂わせる恫喝(どうかつ)に、ついに米軍は動いた。射程1000キロ近い巡航ミサイルを搭載可能な爆撃機「B-1」を米本土からグアムへと暫定配備したのだ。そして、韓国や日本の領空に飛来し、それぞれ共同訓練を実施した。

 2国間、もしくは多国間で行う共同訓練は、戦術技量の向上のほかに、抑止力としての機能も含まれている。実際、8月15日にB-1と航空自衛隊の戦闘機「F-15」が訓練を行うと、反応したのは中国だった。8月初旬から中国海警局などの公船の領海侵入が続いたが、一時的に行われなくなった。

 軍隊が行うこうした行動を、「お互いに拳銃を突き付け合えば動けなくなるのは当然で、いつかそれは惨事を招く」と批判する声もある。だが、第二次世界大戦以降、こうして世界は平和を保ってきたことを、そろそろ日本人も受け入れねばならない。

 上空で「強固な日米同盟」を見せつけている間、地上でも日米共同訓練が行われている。8月10日から28日まで、北海道大演習場(恵庭市など)で実施されている日米共同訓練「ノーザン・ヴァイパー」である。

 陸上自衛隊と米海兵隊が毎年日本各地で実施している訓練とは異なり、今回が1回目となる新たな訓練だ。これまでの連携強化を目的とした訓練に加え、防衛省では「MV-22Bオスプレイ」をはじめ、米海兵隊が保有するヘリコプターの沖縄県外への訓練移転の一環としても捉えている。

 沖縄基地負担の軽減措置として、今年度は九州と東北で行われる毎年恒例の日米共同訓練においてもオスプレイの飛行が計画されている。

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