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対馬の高校が韓国修学旅行中止 北の情勢受け「生徒の安全・安心考慮」

 北朝鮮情勢が緊迫しているとして、長崎県対馬市の県立上対馬高校が、来年1月に予定していた韓国・釜山やその周辺への修学旅行を中止したことが28日、分かった。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の暴走は韓国と目と鼻の先にある島の生徒たちにも影響を与え始めた。

 同校によると、2年生の男女36人が3泊4日の日程で訪れる予定だった。北朝鮮の核開発や、たび重なるミサイル発射などを受け、訪問時の情勢が見通せないとして7月下旬の時点で校長が中止を決定したという。

 浅井隆教頭は「韓国への修学旅行は7~8年前から始まった。国際感覚を身につけるほか、距離が近いので渡航費用が抑えられるという理由もある。滞在が危険との認識はないが、生徒の安全・安心を考慮し、総合的に判断した」と話す。

 例年、修学旅行では現地の高校生と交流会を開いたり、対馬ではできないスキーの研修などをしているという。「がっかりしたという声も一部あるが、生徒はおおむね淡々と受け入れている」と浅井氏は話す。

 北朝鮮の核・ミサイル問題をめぐっては、青森や茨城、大分3県でも一部の中学や高校が、米領グアム沖へのミサイル発射計画公表を受け、グアムへの修学旅行中止を決めている。

 浅井氏は「中止となるのは、4年前に韓国で鳥インフルエンザの流行があって以来だ。代わりの行き先を早く決めなければならない。4年前は関西方面だったが、中国地方や南の沖縄なども考えている」と話す。

 対馬から釜山の直線距離は49・5キロ。高速船で1時間10分程度で渡航できることから、韓国からの旅行者も多い。

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