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【菊池雅之 最新国防ファイル】北が恐れる圧倒的な攻撃力 米空軍・戦術爆撃機B-1「ランサー」 (1/2ページ)

 北朝鮮は8月29日午前5時58分、弾道ミサイル「火星12」を発射し、北海道上空を通過させ、襟裳岬の東約1180キロの太平洋に撃ち込んだ。初めてJアラート(全国瞬時警報システム)が作動し、日本列島は朝から緊迫した。

 早速韓国は動いた。4機の戦闘爆撃機F-15K「スラムイーグル」から8発の爆弾投下訓練を実施した。「北朝鮮の指導部を狙ったもの」と、恫喝(どうかつ)に恫喝で答える姿勢を見せた。

 混とんとした極東アジアで、圧倒的存在感を示しているのが米空軍の戦術爆撃機B-1である。昨年9月、北朝鮮が5度目の核実験を強行したころから、米国領グアムに暫定配備された。最近では、韓国空軍や航空自衛隊と共同訓練を実施している。このため、北朝鮮はグアムを名指し、弾道ミサイル4発で包囲射撃すると予告した。

 これほど、北朝鮮が恐れるB-1とは何か。

 まず、誤解されているが、B-1には核兵器搭載能力はない。B-52やB-2のように、核兵器を搭載できない爆撃機をあえて選んで、グアムに展開していることに意味がある。米国は、北朝鮮の恫喝に対し、必要以上の脅しはかけず、冷静に対応することを暗に示唆しているのだ。

 ニックネームは「ランサー」。19世紀半ばまで、先陣を切って戦ったやり騎兵のことだ。だが、部隊では「ボーン」(骨)と呼ばれている。1をONEと表記し、続けて書くと「BONE」となるからだ。

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