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「良心を捨て、狼のように生きろ」北朝鮮ヤクザの無慈悲な戦い (1/2ページ)

 皆が等しく平等である国を標榜する北朝鮮。しかし、その内実は生き馬の目を抜く弱肉強食の世界だ。

 社会主義計画経済という建前を棄てられない金正恩体制は、国民の私有財産や生命を守るための法やシステムの整備を怠っている。商人は自分の力で財産や生命を守るしかないが、それに欠かせないのが、カネとコネ、そしてチカラだ。

 ■「殺し屋」稼業も

 北朝鮮社会に、覚せい剤密売や組織売春などの犯罪がはびこっているのは周知の事実だ。また、結社の自由が存在しないにも関わらず、組織暴力団--北朝鮮版のヤクザはだいぶ昔から存在している。

 (参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち

 平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋は、まるで日本の終戦直後の闇市のような、欲望むき出しの北朝鮮の市場の現状について伝えた。

 そんな北朝鮮の市場とは言っても、それなりのルールは存在する。各地の業者やトンジュ(金主、新興富裕層)は安定して儲けるために、次のようなやり方で信頼関係を構築している。

 中国から品物を輸入した新義州(シニジュ)の卸売業者は、各地域のトンジュに品物を納品し、代金を半分だけ受け取る。一定期間が過ぎてから、売り上げを計算し、残りの半分の代金を受け取る。それと引き換えに次の品物を納品する。

 ところが、その過程でトラブルが発生する。

デイリーNKジャパン
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