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トランプ氏、「差別発言」めぐり仕返し? 経済政策トップを無視「誰か言い忘れたかな」

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は8月30日、ミズーリ州で行った税制改革に関する演説で、改革を主導している政権の経済政策トップ、コーン国家経済会議(NEC)委員長をないがしろにするかのような態度を取り、波紋を呼んでいる。コーン氏は約1週間前、英紙との会見でトランプ氏による人種差別を容認するかのような発言を批判しており、トランプ氏が仕返しに嫌がらせをした可能性がある。

 トランプ氏は演説でムニューシン財務長官やロス商務長官ら税制改革に携わる政権高官のほか、ミズーリ州知事や同州選出の下院議員ら、その場にいた十数人の名前を挙げて謝意を表明した。

 しかし、同じく演説の場に立ち合っていたコーン氏については紹介しようとせず、最後には同氏など眼中にないかのように「他にもたくさんいるけど誰か言い忘れたかな」と聴衆に問いかけるなどした。

 ユダヤ系のコーン氏は、トランプ氏が南部バージニア州での白人至上主義勢力と反対派との衝突で「左翼勢力(反対派)に問題はないのか」などと発言したことに強く反発。英紙とのインタビューでは「政権は白人至上主義勢力を一貫して非難すべきだ」と訴えたほか、米メディアによると一時は辞任を真剣に検討したとされている。

 コーン氏とトランプ氏の亀裂が深まる事態となれば、税制改革をはじめとする今後の経済政策の運営に悪影響が及ぶ恐れもある。

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