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突然の対北朝鮮禁輸で大損を被った中国商人たち (1/3ページ)

 中国商務省が北朝鮮産の鉄、鉛、海産物などの輸入を全面禁止すると発表した8月14日、 吉林省延辺朝鮮族自治州の琿春にある圏河税関には、トラックの長い列ができた。

 北朝鮮の羅先(ラソン)で工場を営んでいた中国人のオーナーが、少しでも設備や完成品を持ち出そうとしてのことだ。

 (関連記事:【動画】対北朝鮮制裁でトラックが消えた中朝国境に掛かる橋

 少しでも持ち出せた人は運がいい方だ。北朝鮮ビジネスに投資した人の多くが、資産の多くを置き去りにせざるを得ない状況に追い込まれている。

 中朝国境地帯の事情に精通したデイリーNKの対北朝鮮情報筋によると、羅先よりさらに南の清津(チョンジン)や咸興(ハムン)で工場を営んでいた中国人のほとんどが、設備や完成品を持ち出せなかった。これにより、1500万元(約2億4600万円)の大損害を被った人もいるという。

 海産物を扱う商人はさらに悲惨だ。

 中国の環球時報によると、国境の橋の上で足止めされたトラックからは、積荷の冷凍イカが溶けて水が滴り落ちる有様だったという。返品せざるを得ないが、代金を返してもらえる見込みはない。

 琿春の市場で魚屋を営む梁さんは、北朝鮮で買い付けた10数トンの冷凍イカが輸入できなくなったため、200万元(約3280万円)の損害を被った。

デイリーNKジャパン
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