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孤立・石破氏、苦言連発あだ 「子分」1人増も…じわり包囲網に妙手なし

 自民党の石破茂元幹事長率いる石破派(水月会)は3日、神奈川県小田原市で研修会を開いた。「ポスト安倍」と目される石破氏は来年秋の党総裁選への出馬を目指し、派閥の結束とともに、地方行脚で足場固めを急ぐ。だが、安倍晋三政権への苦言連発が響き、党内の評判は芳しくない。かつての側近議員が入閣するなど孤立化を打開する妙案は見当たらない。

 「一人がひとつのテーマについて自分の言葉で話ができる集団でありたい。同時に、国民の気持ちに一番近い集団を目指していきたい。自民党自体がそうならなければならない」

 石破氏は研修会で「日本創生」をテーマに講演し、こう訴えた。キーワードの日本創生は10月にも出版する石破派政策集のタイトルの一部に採用しており、党総裁選での争点にする狙いがあるようだ。

 研修会は冒頭、中西哲参院議員(比例代表)の加入が発表された。これで石破氏を含めて派所属議員は20人。党総裁選の出馬に必要な推薦人20人を石破派単独で確保するまであと1人となった。山本有二前農林水産相は「素晴らしい味方が生まれた。石破会長の勇気につながる」と紹介した。

 とはいえ、石破氏の首相批判に対し党内の冷ややかな声は根強い。加えて、先の内閣改造で初入閣した小此木八郎国家公安委員長と、梶山弘志地方創生担当相は石破氏に近いとされ、総裁選をにらんだ「石破包囲網」との見方がある。

 危機感を強める石破派幹部は次期総裁選についてこう語る。「派閥としてラストチャンス。負ければ派閥解散しかない」。山本氏も28人の子分を抱えた博徒の「清水次郎長」を引き合いに、石破氏にこう訴えた。「子分のために死ぬ覚悟でよろしくお願いします」

 (広池慶一)

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