記事詳細

【高橋洋一 日本の解き方】北朝鮮にどう圧力をかけるか 左派の核保有容認論は論外、非核三原則の放棄主張も一策 (1/2ページ)

 北朝鮮は8月29日早朝、日本列島の上空を越える弾道ミサイルを発射した。9月3日には6回目となる核実験も実施した。日本として挑発を抑止する策はあるのか。一部の左派系論者が主張し始めているように、北が核保有国として認められるシナリオも想定すべきなのだろうか。

 北朝鮮のミサイルが、日本の上空を本格的に通過するのは2009年以来で、金正恩(キム・ジョンウン)体制になってからは初めてだ。09年当時は「人工衛星のためのロケット」と称していたが、今回はミサイルと明言しており、事態は深刻だ。

 ミサイル発射を受けて、日本の北部地域の住民に緊急警報が発せられた。Jアラートも稼働したが、早朝に起こされた人の一部から「意味がない」などと政府への批判も出た。

 もちろん悪いのは情報提供した政府ではなく北朝鮮だ。しかも、Jアラートは設定で着信不可にもできる。ただ、実際にミサイルが飛んできた場合、初期段階の対応で生死を分けることもあるので、情報提供が重要なのはいうまでもない。

 筆者が気になるのは、「Jアラートは無意味だ」という意見の中に、北朝鮮は挑発するだけで実際には着弾させないという思い込みがあることだ。これは根拠なき楽観論である。

 いくら北朝鮮が交渉材料として核・ミサイル実験を行っているからといって、本気を見せないとブラフにもならない。

 その意味から、今回のミサイル飛行ルートを見ると、南方だと韓国上空からグアム方面に向かうので、米韓両国は本気で反撃するかもしれない。もっと北寄りだとロシアを刺激する。というわけで、米韓露を避けて、日本に向けたと考えられる。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう