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【永田町・霞が関インサイド】朝鮮戦争はいまなお「一時撃ち方止め」状態 トランプ氏との「チキンゲーム」放棄する意思がない正恩氏 (1/2ページ)

 北朝鮮国営メディアは3日、「重大報道」を通じ、水爆実験に「成功」したと発表した。北朝鮮の核実験は6回目である。これに先立つ8月29日早朝、北朝鮮が発射した新型の中距離弾道ミサイルは日本上空を通過し、北海道・襟裳岬の東方約1180キロの太平洋上に落下した。北朝鮮のミサイルが日本列島の上空を通過したのは5回目だ。

 ミサイル発射では、全国瞬時警報システム「Jアラート」が、北海道・東北地方の自治体や住民に警戒・避難を強く呼びかけたことから、国民の多くが「ミサイルの日本飛来」の危険を実感した。

 と同時に、半世紀以上前の1950年6月25日に勃発した朝鮮戦争は、いまなお「一時撃ち方止め」の状態にあることを思い知らされたはずだ。53年7月に国連軍総司令官と、(北)朝鮮人民軍最高司令官が署名した「休戦協定」が、その根拠であるからだ。

 朝鮮人民軍最高司令官とは、朝鮮労働党の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が敬愛してやまない祖父、金日成(キム・イルソン)首相(当時)である。

 核とミサイルを手にした正恩氏には、ドナルド・トランプ米大統領との究極の「チキンゲーム」を放棄する意思が、まったくないように見える。

 新型ミサイルの標的が米国領グアム、日本のいずれであれ、正恩氏が企図しているのは米国に核保有を認めさせたうえで、米朝国交正常化交渉に持ち込むことだ。要は「金王朝」の存続である。

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