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安倍首相、訪露で「北制裁強化」引き出せるか プーチン氏説得で米と橋渡し

 安倍晋三首相は6、7両日にロシア極東ウラジオストクで開かれる「東方経済フォーラム」に出席し、プーチン露大統領との首脳会談も行う。北朝鮮による「6回目の核実験」を受け、北朝鮮に近いロシアから「圧力・制裁強化」に向けた協力を引き出せるかが焦点となる。米露両首脳にパイプがある安倍首相が橋渡し役となり、北朝鮮を封じ込める国際世論を形成する側面もありそうだ。

 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長率いる北朝鮮は3日、国際社会の警告を無視して、核実験を強行した。

 安倍首相はこの暴挙を受け、同日夜にドナルド・トランプ米大統領とプーチン氏、翌4日に韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領などと相次いで電話会談し、「北朝鮮による暴挙は深刻な脅威であるとの現状認識を完全に共有した」などと記者団に語った。

 中国と北朝鮮の関係が冷却化するなか、ロシアは朝鮮半島情勢のキーマンといえる。現時点で、ロシアは北朝鮮の核実験を批判する一方、米韓合同軍事演習も問題視し、中国とともに対話を重視する姿勢を示している。

 安倍首相は7日の日露首脳会談で、北朝鮮に「核保有=体制維持を保証しない」ことを悟らせるため、プーチン氏に強力な制裁措置に同意するよう促したい考えだ。

 米国は日本とともに「石油禁輸」など圧力強化を求める立場だが、トランプ政権はロシアによる大統領選介入疑惑などで積極的な対話に乗り出しにくい。

 このため、プーチン氏と関係構築に努めてきた安倍首相が直接説得に乗り出す構えだ。昨年12月の日露首脳会談で決まった北方領土での共同経済活動も主要議題となる。

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