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空から見た制裁下の平壌 高層ビル林立、道路網整備…着実に向上する市民生活

 【シンガポール=吉村英輝】北朝鮮の首都、平壌は高層ビルが林立して制裁下でも市民生活は着実に向上している-。2013年から現地に計15回渡航して平壌上空撮影を3度行い、暮らしぶりをネットで発信するシンガポールのカメラマン、アラム・パン氏(41)は11日までに、その様子を産経新聞に証言した。

 パン氏は、360度撮影できるカメラで、世界の建築物の撮影などを手がけてきた。「誰も手がけなかった対象を」と思い、北朝鮮側に要請を続けたところ、13年に在シンガポールの北朝鮮大使館から撮影許可を得た。旅行代理店を通じた渡航費は毎回数十万円で支援者らからも援助を受ける。現地の移動には“監視役”としてガイドがつくが、「軍事施設などを除き、特に撮影制限などは受けていない」という。

 昨年9月の渡航では、平壌でモーターハンググライダーに外国人で初めて搭乗が許され、平壌中心部を流れる大同江(テドンガン)周辺の街並みや主体(チュチェ)思想塔の低空からの360度撮影にも成功。15~16年撮影の動画では、金正恩朝鮮労働党委員長の肝煎りで建設されたという高層ビル群や、整備された道路網が映し出されている。

 パン氏は「国外との通信はできないながら、スマートフォンは地方にも普及している。金銭があれば、豊かな消費財が入手可能で、統制下でも経済は発展している」と指摘。「今後は貧困事情も含めた地方の実態も映像で世界に伝えたい」と語った。

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