記事詳細

【富坂聰 真・人民日報】影響力増す「BRICS」に警戒感拭えぬ先進国 議長国として習氏が訴えた世界が抱える3つの赤字 (1/2ページ)

 9月3日から5日まで、新興5カ国(BRICS)首脳会議が中国のアモイで開催された。今年で9回目となるBRICS首脳会議は、初日に北朝鮮が6回目となる核実験(水爆実験とされる)を強行したことによって世界の話題をさらい、会議の詳しい中身が報じられることはほとんどなかった。

 しかし、今回の会議はこれまでの約10年間の成果をまとめると同時に、今後の10年をどうするのかを決める節目に位置づけられ、もし水爆事件がなければ大きな注目を浴びたと予測される。その意味で、少しでも日本の読者に会議の意味について伝えておきたい。

 まず押さえておきたい前提として、BRICSの経済規模は過去10年間に、世界の国内総生産(GDP)に占める比率を11%から16%へ、また、対外貿易では7%から12%へと増やしてきている。

 2012年からは一部の国で経済減速が顕著となり資本流出、通貨安、金融不安定や信用の格下げといった問題にも直面し、リーマン・ショック後の勢いを失った。

 だが、その翳りも一段落した(IMFによればBRICSの2016年の成長は平均で2・1%)このタイミングで、再び「黄金の10年」を実現するための協力を新たに目指すための会議と位置付けられたことだ。

 BRICSがともに世界に対し影響力を発揮する場面も増えている。

 2017年7月には、「パリ協定の順守」を各国に呼びかけて話題となった。またBRICS各国は、グローバル経済の受益者という共通点も持つことから、「反保護主義」という立場でも一致している。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう