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【ぴいぷる】政治家の言葉の乱れ、原因は日本全体の語彙力低下 文献学者・山口謠司氏「麻生さんのあたりから読み間違いが…」 (1/3ページ)

 政治家の言葉の乱れが近年、目に余る。

 安倍晋三首相は今年1月、国会で「云々(うんぬん)」を「でんでん」と発言した。自民党では麻生太郎副総理兼財務相が首相時代、「未曾有(みぞう)」を「みぞうゆう」と読んだ。野党も例外ではない。厚生大臣を務めた菅直人氏は首相時代、「疾病(しっぺい)」を「しつびょう」と読み上げた。

 今年6月、『音読力 読み間違う日本語の罠99』(游学社)を出版するとたちまち重版。同書では、政治家も言い間違えた言葉などをまとめている。

 「麻生さんのあたりから読み間違いということが多くなっている。政治家が世の中を動かしているわけですから、言葉を間違えてはいけないと感じます」

 大学で指導する学生の姿を通じ、日本人の語彙力の低下を感じたのが執筆のきっかけだった。一例として挙げたのが、手紙の書き方を知らないということだった。

 例えば、頭語の「拝啓」はよく知られているが、目上の人に対して使用する頭語の「謹啓」を知らない学生がいるという。

 「10年前までは常識だと思っていたことが、常識でなくなっていると感じています。それは政治家も同じです。10年前、20年前の政治家は言葉を知っていましたし、言葉で人の心をとらえることを知っていたのだろうと思います」

 最近では言い間違いどころか、人を傷つける言葉まで吐く国会議員も現れた。「このハゲーーーッ!」という発言が連日のように報じられた豊田真由子衆院議員はその一例に過ぎない。

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