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韓国の空対地ミサイル『タウルス』、正恩氏「斬首作戦」でも使用想定 命中精度は誤差約1メートル (1/2ページ)

 【ソウル=桜井紀雄、ワシントン=黒瀬悦成】韓国空軍は13日、北朝鮮の重要施設を韓国上空から攻撃できる空対地ミサイル「タウルス」(射程約500キロ)の初の実射訓練を西方の黄海上で12日に行い、成功したと発表した。一方、トランプ米政権は、国連安全保障理事会による11日の対北制裁に続き、独自の制裁強化に早くも乗り出すなど北朝鮮に圧力をかけ始めた。

 韓国軍のタウルスは、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の指導部を狙う「斬首作戦」での使用も想定され、空中に設置した障害物を誘導能力で避けながら約400キロ飛行し島の標的に命中した。空軍幹部は「敵が挑発すれば優れた精密攻撃能力で即刻報復する」と強調した。

 タウルスの命中精度は誤差約1メートル。ステルス性を備え探知されにくく、北朝鮮の地下施設の8メートルまで貫通させる威力を持つ。

 一方、米政権が次に踏み切るのは、北朝鮮による外貨決済と国際金融システムとの取引の完全遮断と、対北禁輸徹底に向けた船舶取り締まり強化だ。米財務省のビリングスリー次官補は12日、米国が取り組む国際金融取引の完全遮断は「次なる一歩だ」と明言。北朝鮮のために、制裁逃れを目的に世界各地でフロント企業を設立し、銀行口座を開き外貨決済や資金洗浄を行っている勢力への締め付けを強化すると表明した。

 同氏はさらに、財務省が6月、北朝鮮による不正な金融取引に関与したとして中国の丹東銀行(遼寧省)を米独自の制裁対象に指定したことを引き合いに出し、「北朝鮮のために取引を継続している中国などの銀行は事態を重くみるべきだ」と警告した。

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