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台湾の多くの人々、半世紀もの日本統治時代を高評価している (1/2ページ)

 世界の人々は日本に対しどのような思いを抱いているのだろうか--今号より始まるジャーナリスト・井上和彦氏の世界の親日国を巡るレポートは、私たちの先祖が残した大いなる遺産を感じさせてくれる。第1回は、世界で最も日本と関係の深い台湾である。

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 「日本人よ、胸を張りなさい!」

 台湾を訪れる日本人にいつもそう激励の言葉を掛けてくれた“愛日家”蔡焜燦(さいこんさん)さんが7月17日に90歳で亡くなった。

 蔡さんは、その著書『台湾人と日本精神』(小学館)で、台湾がなぜ世界一の親日国家であるのかを自身の日本統治時代の経験を踏まえて余すところなく綴っている。

 なるほど、日本人が台湾を訪れても外国を感じないというより台湾ほど日本を感じる国は他にないといっても過言ではないだろう。

 観光客の多くが立ち寄る龍山寺では、年配者から違和感のない日本語で声を掛けられ、日本時代の懐かしい思い出などを話してくれることもある。それは、台湾が1895年の下関講和条約で日本領土となり、台湾の多くの人々がその後半世紀もの日本統治時代を高く評価しているからである。

 こうした年代の人々を“日本語族”と呼び、日常会話でも日本語を使う人は多い。そんな日本統治時代を懐かしむ日本語族の人々らは、日本の短歌を詠む「台湾歌壇」という同好会を作って毎月短歌を詠んでいるのだ。

 台湾を旅すれば、きっといまならまだ日本語族の人々と出会うことができるだろう。蔡焜燦氏はいう。

NEWSポストセブン
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