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【富坂聰 真・人民日報】1日に5、6人の子供が転落死… 高層建物での事故が社会問題に (1/2ページ)

 日本のテレビでは中国の子供が、建物の隙間や遊具などに挟まれ、レスキューされる面白映像がよく放送されている。今回この欄で取り上げるのもそうした事故に関連する話題だが、こちらはちょっと笑えない内容となっている。

 というのも家庭内で起きる子供たちの重大事故がテーマだからだ。

 ちょうど夏休みが終わった時期でもあり、振り返ってみたいのだが、夏休みは子供たちが長い時間自宅で過ごし、友達の家に遊びに行く機会が増えるときでもある。

 さて、子供の家庭内の事故と聞いて、どの程度深刻な話題が思い浮かぶだろうか。まずは、それを知ってもうために一つ質問をしてみたい。

 中国では毎年、何人の子供が事故で命を落としているか?

 その数、なんと5万人(15歳以下の子供)にも上るのだ。

 日本では、0歳から29歳までの子供・若者の事故死者数(2013年)は1485人で、うち14歳以下がおよそ4分の1であるから約370人。中国との人口比から10倍しても約3700人でしかないことを考慮すれば、5万人という数の多さが際立っていることが分かる。

 日本で子供の事故といえば真っ先に思い浮かぶのが交通事故であり、また夏には川や海でおぼれるという水の事故だ。

 だが、いま中国で最も深刻な社会問題となっているのは、転落事故なのだという。

 中国の専門家の指摘によれば、毎年報告される0歳から14歳までの子供の死亡事故のなかで、最も多いのがマンションなど高層の建物からの転落だという。そして、その数は毎年2000件以上にもなるという。つまり中国では1日5人から6人の子供が命を落としている計算になるということだ。

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