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【菊池雅之 最新国防ファイル】ストライカー旅団戦闘団が“参戦”したオリエントシールド2017 米軍が生んだ新戦術に基づく精鋭部隊 (2/2ページ)

 なお、シンセキ氏は、ブッシュ(子)政権のドナルド・ラムズフェルド国防長官と対立して軍をやめる。だが、オバマ政権時代に退役軍人長官に任命される。日系人として2人目の閣僚入りだ。

 今回の「オリエントシールド」では、市街地戦闘訓練も行われた。対テロ戦争の時代に入ると、陸自の各部隊は独自に市街地戦闘を研究・訓練した。その中で、第34普通科連隊は、実戦経験豊富な米軍のノウハウを手に入れるべく、2002年にハワイへと渡る。その時の先生となった部隊が第25歩兵師団だった。

 あれから15年がたち、再び両部隊が顔をそろえた。ホテルや役所、レストランなどを模した建物で、潜伏する敵を制圧する訓練を実施した。

 最大のウリである「即応」を演練するため、東富士演習場から陸路や海路で日本列島を北上。宮城県にある王城寺原演習場へと展開する訓練も合わせて行われた。こうした実戦的な日米共同訓練が行われるのも今回が初めてのことである。

 ■菊池雅之(きくち・まさゆき) フォトジャーナリスト。1975年、東京都生まれ。陸海空自衛隊だけでなく、各国の軍事情勢を取材する。著書に『こんなにスゴイ! 自衛隊の新世代兵器』(竹書房)、『ビジュアルで分かる 自衛隊用語辞典』(双葉社)など。

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