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【iRONNA発】マンションも例外じゃない!所有者不明土地問題、根底にある「触らぬ神にたたりなし」 (1/2ページ)

 利用価値や資産価値のない土地が捨てられはじめている。こうした土地は相続未登記や相続放棄などで所有者不明となり、日本各地で行き場を失った土地が放置されているという。漂流する日本の「土地神話」。人口減少時代の象徴ともいえるこの問題に解決の糸口はあるのか。(iRONNA 友森敏雄氏

 九州よりも広い面積が所有者不明-。これは今年6月末、元総務相の増田寛也氏を座長とする「所有者不明土地問題研究会」によって発表された。資産価値や利用価値のなくなった土地が、登記されなかったり(相続未登記)、相続放棄されたりすることで所有者が不明になっているという。

 そして所有者不明の土地があることによって、倒壊寸前の空き家を処分できない、公共事業を行うことができない、さらに災害被害地域での復興の妨げになるといった問題が起きている。

 この問題、私にとっても身近な問題だった。2年前に祖父が亡くなったとき、山林の登記をとってみると、曽祖父の名義になったものや、そもそも場所がどこなのか分からないといったものが出てきた。それに加えて、祖父の叔父が戦前に建てた家が残っており、空き家として長年放置されてきた。 土地の所有者は祖父だが、建屋の所有者は祖父の叔父。その子孫が遠方にいるらしいということが分かっており、勝手に空き家を処分することもはばかられ、祖父が存命の間は放置していた。しかし、倒壊の恐れが出てきたため、今年に入って家を崩した。

 ◆深い自治体の悩み

 それに前後して、役所に問い合わせてみると、建屋の固定資産税は支払われていることが分かった。支払人の連絡先を教えてほしいと頼むと、それはできないが、仲介して手紙を渡すことであれば可能とのことで、倒壊の恐れがあったため建屋を崩した、という報告をした。すると、先方から連絡があり「そもそも固定資産税を払っていたことにも気づいておらず、建屋の存在も知らなかった」という連絡があった。

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