記事詳細

【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「会」》震災復興の駅前にカラフルな灯り 女川町駅前のトレーラーホテルに込めた想い (1/2ページ)

 日が沈み、暗くなり始める宮城県女川町。6年6カ月前、東日本大震災で大きな被害を受けた地域だ。

 白い屋根が特徴的なJR女川駅が、煌々(こうこう)と港の正面に構える。さらに女川駅の奥、山側。カラフルであたたかみのある灯りが目立っている。ピンクや黄色、水色、エメラルドグリーンなど、鮮やかなパステルカラーのトレーラー群が、ランタン風の照明に照らされておしゃれだ。

 このトレーラー群の正体は、「ホテル・エルファロ」。エルファロは、スペイン語で“灯台”を意味する。JR女川駅のすぐ裏、駅から徒歩1分ほどの場所にある。

 もともと女川町で旅館など宿泊施設を経営していた女性1人、男性3人の計4人が、震災で店舗をなくし、このホテルの共同経営に至った。

 漁業が盛んで、太平洋に面する女川町。経営者らは震災で何もなくなった町に、少しでも早く宿泊施設を再開させたかった。しかし、めまぐるしく復興を進める町の高台計画などで、旅館を建てることは難しかった。

 そこで、不動産ではなく“動産”のホテルをつくることに。トレーラーハウスなら車輪付きで、いつでもどこへでも動かせる。大規模な高台の変化にも対応できる。さっそく長野県で、トレーラーを作ってもらった。

 震災翌年、2012年の12月27日に、女川駅から離れた内陸の場所で営業開始。被災し、避難生活を送る中で、年末年始だけでも地元に帰りたい。そんな思いの人たちに利用してほしいと、年明け前にオープンにこぎつきた。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう